国税徴収上必要な差押

日本国においては、一定の期日までに税が納付されていない場合、徴収権者

 

が、その税などにかかる債権を滞納者の意思にかかわりなく実行できる行政処分

 

として、滞納処分という制度があります。

 
これは日本国の行政法で定められたものなのです。

 
滞納処分の趣旨は、強制的に納付されない税を取り立て、結果的には税が納付

 

されたのと同じ効果を得ることにあります。

 
具体的には、本来納付されるべき税金を国庫に納めさせることなのです。

 
いわば、滞納者の財産を一部凍結して、国庫納付をさせるのです。

 
税金というのは、国や地方公共団体の収入の少なからぬ部分を占め、正常な活

 

動を行うための経済的基盤となる性質のものです。

 
税金の徴収のために膨大な時間と手間をかけるのは、行政コストが過大になり過

 

ぎ、効率的な行政の執行を阻害する懸念があります。

 
そのために、徴税にあたっては、履行されない債権を、債権者みずからが強制的

 

手法を行使して実現させる権限が付与されているのです。

 
これは、民事債権の回収においては認められていません。

 
滞納者に対しての差し押えに先立って、押さえるべき財産の価値を調査するため

 

に、任意、もしくは強制による調査をすることが法律で認められています。

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