刑事手続き上の差押の概念

“人の財産が法律に基づいた上で強制的に没収される場合としては、債務不履行

 

者や破産者が強制執行を受けるというケースが一般的によく知られています。

 
しかしこうした民事上の事由に基づく事以外でも財産が強制的に没収される場合

 

があります。これは刑事手続きの際に行われるケースです。刑事事件の容疑者が

 

警察に逮捕されると取り調べを受けて、その際に家宅捜索を行う事があります。

 

そしてその家宅捜索の際に、犯罪に使用した疑いのある道具や証拠となる物を警

 

察が押収します。通常はその家宅捜索が行われるのは容疑者留置場に身柄を拘

 

束されている間に行われ、容疑者本人には取り調べの最中にその旨を伝えられる

 

事になります。またこの家宅捜索を行うためには裁判官の令状が必要になるた

 

め、その令状を発布してもらうためには相当の理由が必要です。

 
このようにして押収された物品は裁判が終わるまで警察が預かる事になり、裁判

 

の確定判決が出た後に返却されます。しかし犯行に使用された道具を没収する

 

旨の判決が出る事もあり、その際には没収されます。この没収は付加刑であるた

 

め没収のみが単独で科される事は無く、懲役刑や禁固刑などの判決に付加した

 

形で言い渡されます。

 

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